たとえば父親を亡くしたなら、遺された家族は、「今ごろ、お父さんは、どの辺にいるかな。良い場所に行けているかな」「成仏できているかな」「あの世から見守ってくれているかな」「もう生まれ変わっているかな」とふと思ったり、ほかの家族とそんな話をしたりすることがあります。でも、一般家庭では、「亡くなった人があの世を旅している」ていどの知識しかありません。
また、仏像を見てもぜんぶ同じに見えて、役割もわからないためやみくもに手を合わせることしかできません。
「あの世」や「仏さまの世界」ってこんなふうになっているんだと知ることで、死によって亡くなった人と分断されるのではなく連綿と続く生と死の営みによって生きているのだと感じ、姿かたちは無くとも亡き人と心はつながっているという感覚を得ることで、大切な人を失った喪失感が癒されることもあります。それぞれの仏様の役割を知ることで、「今頃お父さんは、あの仏様に会っているんだね」というように残された家族で話すことができれば、一種のグリーフケアになるのではと考えます。
◆日時
6月5日19時~21時半予定(入場18時半開始)
4000円
※マンダラエンディングノート(以下、「MEN」とします)を持っていない人は、別途1000円がかかります。
※ペーパークラフトは、既にできあがっているものを利用して遊びます。商品としての浄土双六ペーパークラフトは、8月頃に販売開始(定価未定・送料別途)。購入をご希望される場合は、参加者特典で500円引きに致しますので、お申し出ください。
◆定員
8名
◆持ち物
筆記用具、消しゴム、マンダラエンディングノート(お持ちの方のみ)
そのような点から、マンダラエンディングノートの「8.供養・法事・仏壇」のページで自分の「あの世」観をさぐった後で、浄土双六ペーパークラフトで遊びながらお浄土について学ぶというワークショップを考案しました。
※今回は、寺社フェス「向源」での展示用に特別に作られたものですので、実際の商品とは一部異なります。
◆ワークショップの流れ
・仏さまのお話
・マンダラエンディングノート
「8.供養・法事・仏壇」ページの記入
・浄土双六ペーパークラフト遊び
・全体シェア
・法話
◆講師・企画 福田祥子
ビーエフェクト主催。出版社での編集職勤務を経て、現在、寺社イベント研究家として執筆・編集活動を行う。その中で終活、とりわけエンディングノートに興味を持ち、マンダラエンディングノート認定講師、終活カウンセラー上級等の資格を取得。仏教とエンディングノートを組み合わせた、新しい形のワークショップを作り出している。
公式Facebookページ https://goo.gl/kGknpi
◆講師 向井真人
深川の陽岳寺の副住職。有縁無縁の方々にお寺や仏教を活かしてもらえる方法を模索している。坐禅会・寺ヨガ・茶会などの企画運営も知られているが、独自性をいかんなく発揮しているのが、お寺発のボードゲーム。お坊さんの立場になって檀家を増やすことにトライする「檀家」というボードゲームは、つい最近タモリ倶楽部でも紹介され、お寺と縁のない人にも仏教に興味を持ってもらえるような貢献をしている。